ライデン大学の物理学者たちは、スタートアップ企業QuantaMapと共同で、「量子時代」に特化した画期的な顕微鏡を発表した。2026年2月12日にNano Lettersで公開されたタッピングモードSQUID-on-Tip(TM-SOT)顕微鏡は、「Tortilla」という愛称で呼ばれ、温度、磁性、構造、電気的挙動という4つの重要な材料特性を、1回のスキャンでナノスケールの精度で同時に画像化できる初の産業グレードツールである。
この装置の技術的核心は、原子間力顕微鏡(AFM)プローブの先端に統合されたnanoSQUID(超伝導量子干渉素子)センサーである。タッピングモードフィードバックを利用することで、この顕微鏡は完全に製造された量子チップのような、高度に凹凸のある「でこぼこした」表面をスキャンする際にも極めて高い安定性を維持する。この非侵襲的技術により、研究者はレーザーや外部放射線を必要とせずに100 nAという微小なナノスケール電流を解析できる。これらは繊細な量子状態を乱す可能性があるからだ。
この技術の商業化は、Kaveh Lahabiが共同創設したライデンを拠点とするスタートアップ企業QuantaMapが主導している。同社は量子製造における主要なボトルネック、すなわち局所的診断ツールの欠如を解決することを目指している。従来の検査では完成したチップが機能するかどうかを判定するのに数週間かかる可能性があるが、QuantaMapのシステムは製造のどの段階でも根本原因分析を可能にする。これにより、開発者は特定の量子ビットが期待通りの性能を発揮しない理由—熱散逸、磁性不純物、構造欠陥などによるもの—を特定でき、スケーラブルな量子プロセッサの設計-製造-テストサイクルを加速できる。
詳細については、ライデン大学の公式発表、Quantum Delta NLでの産業への影響、およびNano Lettersに掲載された技術論文「Tapping-Mode SQUID-on-Tip Microscopy with Proximity Josephson Junctions」を参照されたい。
2026年2月14日

