Quantum DiceとThalesは、Quantum Diceの特許取得済みDISC™プロトコルとThales Luna HSMを統合したQRNG対応のハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を発表しました。このソリューションにより、暗号鍵のセキュリティをリアルタイムで検証・定量化することが可能となり、現在の暗号化ニーズに対する強力な保護を提供すると同時に、ポスト量子セキュリティへのシームレスな移行を実現します。
量子コンピューティングの進歩に伴い、高品質なエントロピーはポスト量子暗号アルゴリズムにとって重要となっています。QRNG対応HSMは、量子エントロピー・アズ・ア・サービス(QEaaS)を組み込むことで監査性とコンプライアンスを向上させ、組織が暗号鍵の品質を継続的に監視することを可能にします。この統合により、量子耐性のある暗号化が確保され、進化するセキュリティ基準を満たすことができます。
ThalesのプロダクトマーケティングVPであるKsheerabdhi Krishnaは、暗号耐性における高度な乱数生成の重要性を強調し、Quantum DiceのCEOであるRamy Shelbaya博士は、QRNG技術をエンタープライズハードウェアセキュリティに統合することの重要性を強調しました。この協力関係により、様々な分野における暗号インフラストラクチャが強化され、組織がポスト量子暗号化の課題に備えることができます。
背景
ポスト量子セキュリティやQRNGといった用語について解説します。ポスト量子セキュリティとは、将来の量子コンピュータによって現在の暗号が解読されるリスクに備えた、新しい暗号技術やセキュリティ対策のことです。QRNGは「Quantum Random Number Generator」の略称で、量子力学の原理を用いて真の乱数を生成する装置です。従来のコンピュータが計算によって作られる擬似乱数とは異なり、量子現象に基づくため、予測が極めて困難な高品質な乱数を得ることができます。
また、HSMは「Hardware Security Module」の略称で、暗号鍵の生成や管理、暗号演算などを物理的な専用ハードウェア内で安全に行う装置です。これにより、外部からの不正アクセスやデータ漏洩から暗号情報を保護します。さらに、QEaaSは「Quantum Entropy as a Service」の略で、量子由来のエントロピー(乱数の元となる不確実性)をサービスとして提供する仕組みです。これにより、組織は自前で高度な乱数生成装置を整備せずとも、暗号鍵の品質を継続的に監視し、監査やコンプライアンス要件を満たすことが可能になります。
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2025年2月14日




