量子コンピュータ関連銘柄 更新: 09/02 12:45(日本時間)
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Quantum DiceとThalesが、ポスト量子セキュリティのためのQRNGを搭載したHSMを発表

要約

Quantum DiceとThalesが、量子技術を使った乱数生成機能を搭載したセキュリティ装置を発表しました。この装置により、暗号鍵の安全性をリアルタイムで確認でき、将来の量子コンピュータによる攻撃にも耐えられる暗号化への移行が可能になります。企業や組織が次世代の高度なセキュリティ対策に備えるための重要な技術となります。

Quantum DiceとThalesは、Quantum Diceの特許取得済みDISC™プロトコルとThales Luna HSMを統合したQRNG対応のハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を発表しました。このソリューションにより、暗号鍵のセキュリティをリアルタイムで検証・定量化することが可能となり、現在の暗号化ニーズに対する強力な保護を提供すると同時に、ポスト量子セキュリティへのシームレスな移行を実現します。

量子コンピューティングの進歩に伴い、高品質なエントロピーはポスト量子暗号アルゴリズムにとって重要となっています。QRNG対応HSMは、量子エントロピー・アズ・ア・サービス(QEaaS)を組み込むことで監査性とコンプライアンスを向上させ、組織が暗号鍵の品質を継続的に監視することを可能にします。この統合により、量子耐性のある暗号化が確保され、進化するセキュリティ基準を満たすことができます。

ThalesのプロダクトマーケティングVPであるKsheerabdhi Krishnaは、暗号耐性における高度な乱数生成の重要性を強調し、Quantum DiceのCEOであるRamy Shelbaya博士は、QRNG技術をエンタープライズハードウェアセキュリティに統合することの重要性を強調しました。この協力関係により、様々な分野における暗号インフラストラクチャが強化され、組織がポスト量子暗号化の課題に備えることができます。

背景

ポスト量子セキュリティやQRNGといった用語について解説します。ポスト量子セキュリティとは、将来の量子コンピュータによって現在の暗号が解読されるリスクに備えた、新しい暗号技術やセキュリティ対策のことです。QRNGは「Quantum Random Number Generator」の略称で、量子力学の原理を用いて真の乱数を生成する装置です。従来のコンピュータが計算によって作られる擬似乱数とは異なり、量子現象に基づくため、予測が極めて困難な高品質な乱数を得ることができます。

また、HSMは「Hardware Security Module」の略称で、暗号鍵の生成や管理、暗号演算などを物理的な専用ハードウェア内で安全に行う装置です。これにより、外部からの不正アクセスやデータ漏洩から暗号情報を保護します。さらに、QEaaSは「Quantum Entropy as a Service」の略で、量子由来のエントロピー(乱数の元となる不確実性)をサービスとして提供する仕組みです。これにより、組織は自前で高度な乱数生成装置を整備せずとも、暗号鍵の品質を継続的に監視し、監査やコンプライアンス要件を満たすことが可能になります。

関連する記事としてQuantum DiceとAstute Groupが量子乱数生成チップ製品のグローバル流通パートナーシップを発表Thales、ポスト量子暗号化のためのLuna 8ハードウェアセキュリティモジュールを発表Fraunhofer IPMS、企業セキュリティ向け量子乱数生成器Q-Diceを発表もあわせてご覧ください。

2025年2月14日

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