KEEQuantは、フォトニック集積技術に基づくチップスケールの量子鍵配送(QKD)技術の商用化を発表した。この移行により、従来の個別光学アセンブリがフォトニック集積回路(PIC)に置き換えられ、通信事業者やデータセンター運営者のシステム複雑性とハードウェアコストの削減を目指している。同社は2026年後半に顧客への初期ハードウェア出荷を開始する予定であり、これは実験的なパイロットプログラムから標準化されたネットワークインフラへの移行を意味する。
この技術的マイルストーンは、送信機および受信機レーザー、変調ユニット、受信検出光学系といった必須の光学構成要素を統合されたフォトニックチップアーキテクチャ上に集積することで構成される。この設計により、大規模展開のための反復可能なパッケージングと標準化された製造可能性が実現され、同時に現行の光ファイバーネットワークおよび既存の暗号化プロトコルとの互換性が確保される。チップスケール形式への移行は、QKDハードウェアと専用の鍵管理システム(KMS)を組み合わせたハイブリッドセキュリティモデルのエンジニアリング基盤を提供する。
この技術の開発は、EuroQCIフレームワーク内の欧州連合デジタル欧州プログラムによるSEQRETプロジェクトを通じて資金提供された。この取り組みは、欧州の通信インフラ向けの量子セキュア通信の工業化と認証準備に焦点を当てている。KEEQuantのシステムは、将来の量子計算能力による暗号解読の脅威から機密データフローを保護するため、QKDとポスト量子暗号(PQC)のハイブリッド応用をサポートするよう設計されている。
PICアーキテクチャとSEQRETプロジェクトに関する詳細な技術情報については、KEEQuantの公式発表を参照されたい。
2026年3月16日




