量子コンピュータ関連銘柄 更新: 09/02 12:45(日本時間)
%は前日比・グラフは直近10営業日の推移 — 株価とニュースの突き合わせ / 業界の関係図
資金調達・M&A

モジュール式量子インターコネクトの開発に向けてSilQ Connectがプレシード資金調達を完了

要約

量子コンピュータの性能向上を目指すスタートアップSilQ Connectが、量子技術専門の投資家3社から資金調達を完了しました。調達した資金は、複数の量子プロセッサを接続して大規模なシステムを構築するための技術開発に使われます。従来の単一チップの限界を超え、実用的な量子コンピュータの実現を目指しています。

分散型量子コンピューティングに特化したスタートアップのSilQ Connectは、量子技術分野の投資家であるQV Studio、Quantacet、Quantonationからの出資を受け、プレシード資金調達ラウンドを完了しました。この資金は、モジュール型でスケーラブルな量子システムのためのマイクロ波-光学量子インターコネクトの開発に充てられます。

同社は、モジュール型プロセッサを分散アーキテクチャに接続することで、実用規模の量子コンピューティングの実現を目指しています。これは、長距離エンタングルメントを進展させ、単一チップの限界を超えて量子コンピューティングシステムをスケーリングする上で重要な一歩となります。

投資家には、グローバルなディープテックVCのQuantonation、ケベック初の量子技術特化型ファンドのQuantacet、研究者主導のスタートアップを支援する量子ベンチャースタジオのQV Studioが含まれます。3社全てが設立当初からSilQを支援しています。

背景

分散型量子コンピューティングは、複数の小さな量子プロセッサをネットワークで接続し、一つの大きなコンピュータのように動作させる技術です。単一のチップで量子ビットを増やすには物理的な限界があるため、複数のモジュール(部品)を組み合わせることで計算能力を拡張するアプローチです。

マイクロ波-光学量子インターコネクトは、異なるモジュール間を接続する通信路です。量子情報を伝送する際、超伝導回路などで扱われるマイクロ波と、光ファイバーで伝送される光(光学)の変換を行います。これにより、モジュール間の長距離通信が可能になり、システムのスケールアップに寄与します。

エンタングルメントは、量子力学における粒子間の特殊な関係です。離れた場所にある粒子同士が互いの状態に強く影響し合う現象であり、分散型システムにおいて量子情報を共有・同期させる上で不可欠な資源となります。長距離エンタングルメントを実現することで、離れたモジュール間でも協調した計算が可能になります。

関連する記事としてZuriQが2,550万ドルのシードラウンドを調達し、Infineonとの2Dイオントラップ製造を推進memQ、分散量子ネットワーキングハードウェアの開発に向けシリーズAで1,000万ドルを調達もあわせてご覧ください。

2025年5月13日

続きはメールでも受け取れます

新着記事のまとめを、毎日・週1回・月1回から選んでお届けします。 対談と教えて先生の続きも読めるようになります。登録も閲覧も無料です。

ログインしてメール配信を設定