分散型量子コンピューティングに特化したスタートアップのSilQ Connectは、量子技術分野の投資家であるQV Studio、Quantacet、Quantonationからの出資を受け、プレシード資金調達ラウンドを完了しました。この資金は、モジュール型でスケーラブルな量子システムのためのマイクロ波-光学量子インターコネクトの開発に充てられます。
同社は、モジュール型プロセッサを分散アーキテクチャに接続することで、実用規模の量子コンピューティングの実現を目指しています。これは、長距離エンタングルメントを進展させ、単一チップの限界を超えて量子コンピューティングシステムをスケーリングする上で重要な一歩となります。
投資家には、グローバルなディープテックVCのQuantonation、ケベック初の量子技術特化型ファンドのQuantacet、研究者主導のスタートアップを支援する量子ベンチャースタジオのQV Studioが含まれます。3社全てが設立当初からSilQを支援しています。
背景
分散型量子コンピューティングは、複数の小さな量子プロセッサをネットワークで接続し、一つの大きなコンピュータのように動作させる技術です。単一のチップで量子ビットを増やすには物理的な限界があるため、複数のモジュール(部品)を組み合わせることで計算能力を拡張するアプローチです。
マイクロ波-光学量子インターコネクトは、異なるモジュール間を接続する通信路です。量子情報を伝送する際、超伝導回路などで扱われるマイクロ波と、光ファイバーで伝送される光(光学)の変換を行います。これにより、モジュール間の長距離通信が可能になり、システムのスケールアップに寄与します。
エンタングルメントは、量子力学における粒子間の特殊な関係です。離れた場所にある粒子同士が互いの状態に強く影響し合う現象であり、分散型システムにおいて量子情報を共有・同期させる上で不可欠な資源となります。長距離エンタングルメントを実現することで、離れたモジュール間でも協調した計算が可能になります。
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2025年5月13日




