量子インフラストラクチャソフトウェア企業であるQ-CTRLと、日本の国立研究機関である理化学研究所は、Q-CTRLの性能管理ソフトウェアFire Opalと理化学研究所のIBM Quantum System Twoの統合を発表した。このシステムは、日本の旗艦スーパーコンピュータ「富岳」と同じ場所にある理化学研究所計算科学研究センター内に配備されている。
この統合は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託されたJHPC-quantumプロジェクトの一環であり、量子・HPC統合プラットフォームの構築と計算領域の拡大を目指している。Fire Opalの自動化された性能管理とエラー低減技術は、現在JHPC-quantumプロジェクトのユーザーが利用可能となっており、精度と効率の両面で1,000倍以上の改善が報告されている。
このソフトウェアにより、ユーザーは既存のワークフローを変更することなく、より効率的で正確な量子回路を実行できるようになり、計算上のオーバーヘッドが大幅に削減される。この統合は、量子化学、量子機械学習、サンプルベース量子対角化(SQD)、物理シミュレーションに取り組む数十の研究グループを支援している。
理化学研究所の量子・HPC連携プラットフォーム部門長である佐藤三久氏は、この統合は量子・HPC統合プラットフォームを通じて科学的・産業的進歩を可能にする上で意義のある前進であると述べた。Q-CTRLは、これを重要なアプリケーションにおける量子優位性の達成に焦点を当てたR&Dチームの成果を加速させるツールとして位置づけている。
2025年11月12日




