量子コンピュータ関連銘柄 更新: 09/02 13:45(日本時間)
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パートナーシップ・提携

TII、ASPIRE、ADNOCが炭素貯留とバッテリーの持続可能性に関する量子ソリューションを開発するためにパートナーシップを締結

要約

アラブ首長国連邦の研究機関TIIとASPIREが、エネルギー企業ADNOCと量子技術を活用した環境対策の共同研究協定を結びました。量子センシング技術により、二酸化炭素の地中貯留を安全に監視したり、バッテリーの性能を測定して効率的なリサイクルを可能にします。持続可能なエネルギー社会の実現に向けた先端技術の実用化が期待されています。

テクノロジーイノベーション研究所(TII)と ASPIRE(先端技術研究評議会(ATRC)の子会社)は、量子技術を用いた持続可能なエネルギーソリューションを推進するため、ADNOCと画期的な研究開発協定を締結しました。この協力関係は、炭素貯留モニタリングとバッテリー最適化に焦点を当て、自律型ロボット工学、推進システム、再生可能エネルギー技術への展開も計画しています。

この提携では、TIIの量子センシング技術を活用して、環境変化の検知と漏洩防止により炭素回収・貯留(CCS)システムを強化します。また、バッテリーの性能を非侵襲的に測定する方法を開発し、より良いリサイクルプロセスと持続可能なエネルギー貯蔵ソリューションの実現を目指します。

TIIのナジワ・アーラジCEOは、CCSとバッテリーシステムを最適化する量子センシングの可能性を強調し、ASPIREのステファン・ティンパノCEOは、革新的なアイデアを実用的な技術に変換することの重要性を強調しました。ADNOCのソフィー・ヒルデブランドCTOは、持続可能なエネルギーの進歩を推進するうえでのこの協力関係の役割を強調しました。

背景

本記事で言及されている「炭素回収・貯留(CCS)」は、二酸化炭素を大気中への放出を防ぐための技術です。まず二酸化炭素を回収し、その後地下の地層などに長期間貯留することで、温室効果ガスの削減を目指します。しかし、貯留した二酸化炭素が地中から漏れ出さないよう、環境変化や漏洩を正確に監視する必要があります。

また、「量子センシング」は、量子力学の原理を用いた超高感度な計測技術です。従来のセンサーよりもはるかに高い精度で磁場や重力などの物理量を検知できるため、地下の炭素貯留場所の変化や微細な漏洩を早期に発見するのに適しています。

さらに、「非侵襲的測定」とは、対象物を壊したり傷つけたりせずに状態を調べることです。バッテリー内部を分解することなく性能を評価できるため、リサイクルプロセスの効率化や、持続可能なエネルギー貯蔵ソリューションの実現に貢献すると考えられています。これらの技術を組み合わせることで、環境負荷の低いエネルギーシステムの実現が期待されています。

関連する記事として量子技術が産業応用へ加速、国際提携と実用化が同時進行大規模量子コンピュータ向け制御エレクトロニクスプラットフォーム「Manarat」をTIIが発表もあわせてご覧ください。

2025年1月17日

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